ふたば葵文様 〜〜 大河「べらぼう」ふじの衣装より

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蔦重の養母“ふじ”

“ふじ”は架空の女性

大河ドラマ「べらぼう」第18話。

大河ドラマ「べらぼう」第18話。
蔦屋重三郎つたやじゅうざぶろうは「唐丸からまる(喜多川歌麿きたがわうたまろ)」を助けるため養父に頼み事をしますが、断られてしまいます。
そこで、蔦郎を育てた養母“ふじ”が登場。
蔦重の思いを汲み取って力を貸します。
思いやり深いカッコイイ女性として演じられている“ふじ”ですが、架空の人物、引手茶屋ひきてぢゃや「駿河屋」の女将です。

引手茶屋ひきてぢゃやとは

引手茶屋は、客に遊女を案内する橋渡し的な役割の茶屋です。

花魁おいらんなど高級遊女に会うためには、必ず引手茶屋を通し茶屋で宴会をするのが、しきたりでした。

ふたばあおい文様

“ふじ”が結んでいる帯の柄は「ふたばあおい文様」です。
モチーフの植物「フタバアオイ」の花言葉は「細やかな愛情」。
蔦重を優しく見守り、時には支え、まさしく細やかな愛情を注ぐ養母です。
ふたばあおい文様
あおい文様といえば、徳川家の三つ葉葵の御紋が有名ですが、モチーフとなっているのは植物のフタバアオイです。
葵の古代の読みは「あふひ」
「ひ」という言葉は神霊のことを表します。
「あふひ」は「ヒ(神)に逢う」、つまり「人と神を結ぶ植物」を意味し、古来から神聖な植物として、大切にされてきました。
フタバアオイの文様は上賀茂神社の神文にもなっている神聖な文様です。

葵の葉はハートの形が特徴です。
ふたば葵文様は葉を2つ並べ、ハートの中に色々な文様を組み合わせることとのできる、豪華な図柄です。
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