岩手銀行赤レンガ館の孔雀文様 | 重要文化財に刻まれた装飾

目次

岩手銀行 赤レンガ館

岩手銀行赤レンガ館とは

岩手銀行赤レンガ館
岩手県盛岡市。
市街地を散策すると、白とえんじ色の際立つお洒落しゃれな建物があります。
東京駅を思わせる そのたたずまいは、同じ設計者“辰野金吾たつのきんご”氏と知って納得しました。
“辰野金吾”氏は日本で最初の建築家です。

赤レンガ館は盛岡銀行の本店として落成、その後、岩手銀行が譲り受けました。
現在は国の重要文化財に指定され、一般公開されています
東京丸の内駅舎
東京丸の内駅舎
東京駅舎と岩手銀行赤レンガ館。
明治時代の同時期に建設が始まりました。

壮麗な建物の“えんじ”は煉瓦れんがの色、“白”のラインは花崗岩かこうがんの色。
辰野たつの式ルネサンス」と呼ばれ、ヨーロッパのルネサンス様式を日本風に発展させました。

内装は、洋と和の出会い

赤レンガ館の中に入れば、まるで西洋を旅しているよう。

高い天井、漆喰しっくいの白い壁、木材がふんだんに使われ重厚感をかもし出しています。
よく見れば、手すりやドアノブなど、細部の金属はった作りの和の様式。
岩手では、鉄の伝統工芸品が有名です。
地域の伝統技術を生かしながら、洋と和が融合した美しさが赤レンガ館の素晴らしさです。

赤レンガ館の中の文様

こだわりの天井

建物の上を見上げると こだわりの天井があります。
写真左の天井は、「菊くずし文様」です。

「菊くずし文様」については、こちらで詳しく説明しております。

装飾そうしょくの文様

2階の壁には、漆喰しっくいで形どられた装飾そうしょくがあります。

① 中央に斜めに描かれている、波を表した「波文様」
② ①を囲んでいる円は、玉が連なる「連珠れんじゅ文様」
③ 外枠の上〜中への流れは渦を巻いている「渦文様」
④ 下部外側は結ばれる帯
⑤ 下部の中央には、段々小さくなりながら垂れ下がるベル

孔雀くじゃく文様の透かし彫り

扉の上部は「孔雀くじゃく文様」の透かし彫り。
この文様が華やかさを添えています。

孔雀文様について

孔雀くじゃく文様
孔雀は、飛鳥時代(推古すいこ天皇)に新羅しらぎから日本へと、仏教と共に伝来されました。
その美しさから聖徳太子は、「鳳凰ほうおうのように めでたい鳥」と言ったそうです。
インド・中国では、孔雀は神聖で縁起の良い鳥と大切にされていました。
孔雀は毒蛇を食べてしまうことから、文様には「浄化」「厄除け」「守護」の意味があります。

「孔雀文様」のぬり絵の下図を、こちらからダウンロードできます。
美しい文様に、自分好みの色を塗ってお楽しみください。

足を延ばせば・・・

桜山神社

岩手銀行 赤レンガ館から歩いて5分ほど、少し足を延ばすと「桜山神社」があります。
江戸時代、盛岡城の中に創建そうけんされたのが始まりです。
藩政に功績のあった4人の南部家藩主が御祭神としてまつられています。

烏帽子岩えぼしいわ

盛岡 烏帽子岩
桜山神社の本殿の後ろには、大きな岩が鎮座ちんざしています。

かつて盛岡城を築城した際に、高さ6.6m・周囲20mもある大きな岩が出てきました。
初代藩主はんしゅは、この大岩を「宝大石」と喜び、南部藩の「お守り岩」として崇拝すうはいしました。
平安時代の男性が着用した帽子「烏帽子えぼし」に形が似ていることから、「烏帽子えぼし岩」と呼ばれています。

この岩は現代でも、パワースポットとして人気を集めています。
写真を撮ってみると、太陽の光が岩へと一直線。
なるほど、大きなパワーを秘めているように感じられる烏帽子岩でした。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次